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お願い

13日日曜日。
カルガへ行ってきました。ニャフルルから5キロ。
エルドレット、モロなどからの避難民が到着した町です。

現在そこには各地から避難してきた人々が約50名ほど、いくつかのグループに分かれて暮らしています。
人々の呼びかけによって、食糧や衣料が集まり、しばらく提供できるだけの分量が集まりました。
しかしながら、彼らが元住んでいた場所に帰ることができるのか、それとも新たな場所で生活を始めなければならないのか、
未だに誰にもわかりません。
何も持たず、着の身着のままで逃げてきた彼らには、お金も、物も、何も無く、今はただ、周囲からの善意を待つほか無く、
先行きも不透明なまま、毎日を暮らしています。
私が話した人、全て、二度と帰りたくないと言っていました。残してきたものもあるけど、そんなものよりも自分の、家族の命の方が大切だと。
20人ほどの人々の世話をしている、ロッジ(宿泊施設)の奥さん曰く、
ここでは食糧や衣料は今のところなんとかなっている。
けれども彼らにとって、この地域の夜の寒さは非常につらい。今は衣服をたくさん身につけ、固い冷たい床や椅子の上でもなんとか
身を寄せ合って休んでいるが、今後、病気にならないか心配である、とのこと。

私は、彼らに毛布、また、可能であればマットレス(寝るとき下に敷くスポンジ状のもの)を
提供したいと考えています。できるだけ早く持って行きたいと考えていますが、
今週末の20日(日曜日)か来週の27日(日曜日)を予定。
毛布は一枚500円(約300ケニアシル)です。

できれば十分な数の物資が行き渡るように用意したいと思っています。
どうか、皆様のご協力をお願いします。
一枚でも全然OKです。半分だって全然OKです。
少しずつ力をあわせればきっとたくさんの人が喜んでくれるはず。
口座は郵便局(ぱるる)
記号19790 番号 11860681
NGO響(ひびき)の会
です。
ご協力くださる方は、メッセージで詳細連絡いただけるとありがたいです。

カルガでは例の教会焼討ちから奇跡的に助かった人達が来ていました。
その中には2歳くらいの男の子、そしてその母親と、生後3ヶ月ほどの赤ちゃんがいました。
ほんとは写真で紹介したかったのですが・・・多くを語ろうとしない母親を前に、
カメラを向けることができませんでした。
大勢の避難に使われたのは大型トレーラーでした。
持ち主はエルドレットで商売をしていた人でしたが、数百万の財産を全て投げ捨て、避難してきました。
無一文になろうとも、もう戻るつもりは無い、と語っていました。
彼の家のすぐそばまで、暴徒と化した群集が押し寄せてきたそうです。
彼の兄弟がカルガで前述のロッジを経営しています。

彼らには、他にも食器や鍋など、生活必需品も必要だと聞きました。
今週中に確認の意味を含めてもう一度訪れる予定です。

ニャフルル市内及び他の周辺の町にも避難民キャンプがあります。
これらも近いうちに行ってみます。


以下、BBCによる教会焼き討ちに関する記事、引用
------------------------------------------------------------------[国際]【ケニア】暴徒が教会を焼き討ち、暴動を避け避難していた30人が焼死(1/1)

2008/01/02 00:52

◆ Kenyans burned to death in church(BBC)
news.bbc.co.uk

ケニア西部で、先週の大統領選後拡大している暴力から教会に避難していた30人が焼き殺される事件が発生。そのほかに数十人がひどい火傷で病院に搬送されている。

事件があったのはエルドレットの町。警察や目撃者によると、暴徒が教会を襲撃した模様。
エルドレットはリフトバレー内に位置し、民族間対立の歴史を有する。選挙後も、最悪の暴力が頻発している。

教会の牧師のBoaz Mutekwa氏がBBCに語ったところによれば、教会には「神のケニア会議 of God>」の400人が避難していた。午前10時ごろ襲撃で放火されたという。犠牲者の多くは再選されたキバキ大統領と同じキクユ族のグループだったという。

現場の報道関係者がロイターに語ったところによると、若者のグループが警備員を倒し教会の建物に放火
したとのこと。また教会内部や外に多くの炭化した死体を目撃したとのこと。

現地特派員によると、キクユ族数百人がこの数日の間に避難場所を求めて教会や町の警察署周辺に避難していた。

日曜日の選挙結果が出た後、この数日間で少なくとも160人がケニア各地で死亡している。
英ブラウン首相は、ケニアの政治指導者に対話を呼びかけ、「暴力を止めなければならない」と述べている。

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2008年01月15日 22:21に投稿されたエントリーのページです。

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